当院での内視鏡検査は原則予約制ですが、出来るだけ患者様をお待たせしないよう体制を整えています。
上部内視鏡検査、下部内視鏡検査どちらも、1週間以内の検査日を提示致します。病状次第では、当日・翌日に内視鏡検査を行うこともあります。
内視鏡検査とは
開発当初の内視鏡は「胃カメラ」と言い、文字通り先端に小型のカメラが付いており、撮影時の胃内の光の位置を頼りに撮影していました。その後、グラスファイバーの束を用いて直接胃内を観察しながら撮影できるようになり(ファイバースコープ)、現在はCCDを先端に搭載した内視鏡が広く普及しています(電子スコープ)。CCDの性能の向上により、画像は高画質化してきています。
このような歴史的経緯から、「内視鏡スコープ」は「カメラ」とも呼ばれています。
内視鏡検査の利点
- 1.粘膜面の微細な色調の変化や凹凸が観察でき、早期ガンの発見に有効。X線検査は凹凸の判断はできますが、色調の変化はわかりません。
- 2.内視鏡検査は病変の一部を採取(生検)し、良・悪性を判定することができます。X線検査はできません。
- 3.内視鏡検査はX線の被爆がありません。妊娠中の人にも検査可能です。X線検査では飲んだバリウムで便秘になることがあります。
胃・食道内視鏡検査
当院では、拡大(経口)内視鏡検査も、極細径(経鼻)内視鏡検査も行っています。拡大内視鏡は、病変を詳細に観察することができるため、正確な診断が可能です。
内視鏡検査にはメリハリを
内視鏡検査を受ける人は若い人も高齢者も、検診目的で受ける人も具合が悪い人も、検査前に非常に緊張する人も慣れた人もいて、様々です。それに合わせて検査にもメリハリをつけて行わなければなりません。
スコープの先端径は、最新の拡大鏡機種が9.9mm、経鼻内視鏡は5.9mmです。細いほどスコープ先端のCCDが小さくなるため、画質が悪くなり診断性能が落ちる場合もありますが、状況に合わせてこれらを使い分けています。
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上部内視鏡検査用スコープ
左から先端経9.9mm、5.9mm。左が9.9㎜の拡大内視鏡で精密検査はこちらを使用します。右が5.9mmの経鼻内視鏡で、主に検診と咽頭が過敏な方にはこちらをおすすめしています。
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下部(大腸)内視鏡検査用スコープ
左から11.8mm、9.2mm。ほとんどの検査を拡大機能がついている11.8mmを用いていますが、9.2mmは腸管が細い方や腹部手術を何度も受けて癒着の強い方に用います。
料金のご案内
検査内容・負担割合 | 3割負担 | 1割負担 |
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上部消化器内視鏡検査 (初診・診察・B型C型を含む) 1962点 |
5,890円 | 1,960円 |
下部消化器内視鏡検査 ニフレック持ち帰り+検査日 (初診・診察・採血を含む)+再診 2541点 |
7,620円 検査食 +1,300円 |
2,540円 検査食 +1,300円 |
下部消化器内視鏡検査+注腸造影 ニフレック持ち帰り+検査日 (初診・診察・採血を含む)+再診 4163点 |
12,490円 検査食 +1,300円 |
4,160円 検査食 +1,300円 |