消化器内科

消化器内科

大腸内視鏡集計、続き

前回のコラムからかなり経過してしまいました、済みません。

症例1  70歳代 男性

かかりつけの糖尿病専門医院から、胃痛と貧血の精査を依頼され、令和2年10月、当院を受診しました。5日後に上部消化管内視鏡(GS)を行い、8日後に下部消化管内視鏡(CS)を行いました。
盲腸部に半周性の2型腫瘍を認めましたので、近隣の病院をすぐ紹介しました。
3週後に腹腔鏡下で結腸切除術を受けました。

 

症例2  40歳代 女性

令和2年3月、人間ドックで便潜血陽性(2回中1回)になり、4月、当院を受診しました。12日後にCSを行ったところ、S状結腸に10mm程の有茎性polypを発見。拡大観察で一部に不整な血管像を認めましたので、その場で切除しました。
病理組織診断は、腺腫成分を伴う高分化型腺癌でした。

 

症例3  80歳代 女性

8年前、上行結腸癌で結腸切除の既往がある患者さんです。令和元年12月、市の検診で便潜血陽性(2回中1回)になりました。以前受けたCSは大変辛かったという記憶があったため、5月になってようやく当院を受診しました。11日後CSを行ったところ、やはりS状結腸でやや挿入に難渋しました。病変は脾弯曲部に10mm弱の腫瘍があり、粘膜下層に浸潤していると診断し、近隣の病院を紹介しました。
1ヶ月後、結腸部分切除を行い、6×5mmの中分化型腺癌、粘膜下層に3mm浸潤していました。

 

症例4  30歳代 男性

令和元年8月の会社検診で便潜血陽性になりましたが、仕事が忙しく、受診せずに放置していました。2年10月になり、腹痛、軟便が出現し、排便回数が1日10回になり、時々出血も見られたため、2週間後に当院を受診しました。2週間後、CSを行い、直腸に全周性の2型腫瘍を認め、同日、病院を紹介しました。

 

症例5  60歳代 女性

多発polypの経過観察で1年半振りにCSを施行したところ、横行結腸に6mm程の平坦な発赤領域を認め、拡大観察で異常な腫瘍血管を認めました。既往症の多い方で、生検でも癌が疑われたため、病院を紹介し、内視鏡的な局所治療が施されました。

 

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